20年越しのハワイに住む夢が現実になるまでのお話

オフィスの給湯室で、コーヒーが出来上がるのを待つ、いつもの朝。
ここはハワイなんだよなーと、さわさわと揺れるヤシの木を見て、ふと思う。
あれ?
もしかして、夢だったハワイ生活が、すっかり日常になってる!?
今、この給湯室は、かつての私が願っていた、夢のど真ん中じゃない?
いつか住みたいと願っていたここハワイで、
車で通勤して、仕事して、子育てして、家賃払って、
気が付けば、普通に生活してる、私。
平凡な今の生活は、長いことかかって手に入れた夢なんだってことを思い出しました。
それはちょうどハワイに移住して5年目を迎えた頃のこと。
今日は、ハワイで初対面の人に一番聞かれる質問
「what brings you to Hawaii? ~なんでハワイに来たの?~」
についての私の話。
いつかかなえたい夢―ハワイに住む!

初めてハワイに来た20歳の頃から、人生でかなえたい夢リスト(50個くらいあった)のトップは、いつだってハワイ移住。
でも20代は、東京での仕事やプライベートが楽しくて忙しくて、ハワイ移住の夢は放置してました。
20代後半、結婚した相手(元夫)が、たまたまアメリカの市民権をもっていたから、いつかハワイに住めたらいいな、とは思ったけど、それもまた「老後にハワイに暮らすのもいいかも」程度の遠い未来の話と思っていました。
ハワイで結婚式もしたし、何度も旅行で通ってはいたけど、
ハワイは私の中で、旅しにいくところ。
自分が海外に暮らす、というイメージがわきませんでした。
海外生活での自信が、ハワイ移住を夢から目標に変えた

それが、仕事の都合で、中国に5年暮らしたのをきっかけに、夢が大きく前進。
まだ2歳だった息子を連れて、中国語ゼロからのスタートで、全く興味のなかった中国へ。
息子を幼稚園バスに乗せたら大学に行って、毎日4時間中国語の勉強をし、
辞書を引きながら(Google翻訳のない時代)幼稚園の先生と毎日やりとり。
しんどいことはたくさんあったけど、たくさんの良い出会いがあって、友達もできて、
毎日が楽しすぎて、日本に帰りたくないほど中国生活になじんでいました。
そしてふと、
「好きでもなかった中国で、言葉ゼロからここまで楽しくなれたんだから、ハワイ住んだらもっともっと楽しいかも」
と思ったのです。
また、ハワイに遊びに来れば来るほど、段々帰るのが嫌になって。
ハワイに到着してすぐ「あー、帰りたくない!」って悲しくなるほど。
まだ何も始まってもないのに笑
海外に住むというハードルが低くなって、
「いつかハワイに住みたい!」の「いつか」が現実になった感じかな。
一見すると遠回りにも見えるけど、私の中でハワイ移住が、中国生活によって近づいたのです。
そしてハワイ移住へ

まずは夫がハワイで仕事を探して引っ越し。
夫も息子もアメリカの市民権があるので、住むためのビザが必要なのは私だけ。
夫がアメリカに住んで、配偶者を呼び寄せるビザの申請、そこがスタートラインです。
途中私が大病したり、パンデミックが起こったりで、すぐには動けないまま数年が経過。
ビザがおりたのは、パンデミックも少しずつ落ち着き始めた頃。
息子の小学校卒業式直前のことでした。
決まってしまうと、引っ越しの準備や家族や友人とのお別れに追われ、
その時の記憶はありません笑
こうして始まった私のハワイ生活

2021年2月13日。ハワイに住みたいという夢がかなった日。
寄り道しながら、長い月日を経て、ようやくたどり着いた場所。
ほんとに長かったな。
今、オフィスの給湯室でコーヒーを待ちながら、
「夢だったハワイ生活が、すっかり日常になったんだな」と、実感し、うれしく思う。
ここまでが、私の「ハワイにたどり着くまで=夢をかなえるまで」のお話。
ではここから先、「ハワイでどうやって生きてきたか」は、またそのうち後編で!



